「南紀」「熊野」とは、和歌山県南部と三重県南部をあわせた紀伊半島の南端のエリアを指す名称です。
「南紀」とは
「南紀」って、和歌山なの?三重なの?と思ったことはありませんか?
観光ガイドでは、「南紀白浜」「南紀勝浦」のように使われており、和歌山県全域ではなく、和歌山県南部(紀南地方)を南国のイメージのあるエリアをさす言葉として知られていることが多いようです。
一方、JR東海の特急「南紀」や、三重県の南端部(熊野市・御浜町・紀宝町)のブランドみかん「南紀みかん」など、地域のブランドとして三重県南部を指す「南紀」が定着しています。
和歌山県、三重県でそれぞれ使われている「南紀」ですが、Wikipedeaによると
南紀(なんき)とは、近畿地方のうち、令制国でいう紀伊国に相当する地域。今日の和歌山県全域と三重県南牟婁郡および北牟婁郡を含む。
南紀 – Wikipedia
とのこと。
もとは、同じ紀伊国だった和歌山県と三重県のエリアをまとめて表現する言葉でしたが、戦後の観光ブームで、和歌山県南部を指す言葉としてつかわれたため、現在のように和歌山県南部、三重県南部のそれぞれいずれかを表したり、両方まとめて表したりする用語になっているようです。
「熊野」とは
紀伊半島南部を表現する言葉として使われるものに「熊野」もあります。
熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)がある和歌山県が「熊野」でしょ?と言う方がいる一方、熊野市がある三重県が「熊野」では?と言われることもあります。
2004年の世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録以降は、和歌山県と三重県に熊野古道があることが知られ、「熊野」と言えば和歌山と三重というイメージも広がってきたようです。
Wikipedeaによると
熊野とは、近世の牟婁郡のことであり、明治以降 (1889年〜1933年) の和歌山県西牟婁郡・東牟婁郡・三重県北牟婁郡・南牟婁郡の4郡を指すとされる[1][2]。現在の市郡ではこの4郡に田辺市・新宮市・尾鷲市・熊野市を加えた4市4郡(4市10町1村)となる[3]。
熊野 – Wikipedia
とのこと。平成の大合併後の現在の市町村は
- 和歌山県田辺市(龍神村を除く)
- 和歌山県西牟婁郡上富田町
- 和歌山県西牟婁郡白浜町
- 和歌山県西牟婁郡すさみ町
- 和歌山県東牟婁郡串本町
- 和歌山県東牟婁郡古座川町
- 和歌山県東牟婁郡太地町
- 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町
- 和歌山県東牟婁郡北山村
- 和歌山県新宮市
- 三重県北牟婁郡紀北町
- 三重県尾鷲市
- 三重県熊野市
- 三重県南牟婁郡御浜町
- 三重県南牟婁郡紀宝町
- 三重県度会郡大紀町(錦地区のみ)
となるようです。
このサイトで紹介するエリア
このサイトでは、和歌山県南部と三重県南部をあわせたエリアを表現する言葉として、「南紀」「熊野」を使います。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に指定された熊野古道や熊野三山をはじめとする歴史ある観光スポットや、国内最大のパンダファミリーで知られるアドベンチャーワールド、海岸美、渓谷美など、自然の魅力いっぱいのエリアです。
また、南紀・熊野とあわせて観光してほしい熊野古道の関連スポット(奈良県南部・三重県中部)もご紹介します。